すわ猿の惑星の始まりか、との事件があったそうです。場所は西アフリカ、シエラレオネ共和国。1961年にイギリスから独立した人口6百万程、ダイヤモンドを産出するちょっと羨ましい国です。
首都フリータウン近郊のタクガマ・チンパンジー保護区で保護されていたチンパンジー数十匹が逃げ出し、観光客を襲ったのだそうです。一人死亡、二人が重傷の惨事です。我々が動物園で知るチンパンジーは人にも良く慣れ、人に近い知能を感じさせる所作で、人と争う姿勢など微塵も感じられません。保護区の彼等も人には慣れていて見学者に危害を加えるなどおよびもつかなかったそうです。
保護区にいれば安穏な生活ができるものを、野生の本能に目覚めたのでしょうか、それとも腹に据えかねることがあったのでしょうか。独立したとはいえ、これまで未遂も含め10回近くのクーデターを繰り返している国ですから、彼等もその環境を肌で感じていたのでしょうか。
飛躍しすぎかもしれませんが、日本の最近の若者が起こす犯罪をみていると、このチンパンジー達ともだぶってくるように思えます。