川崎市で起こった小学生転落致死事件、何とも理解に苦しむ事件がまた起こりました。犯人の中に溜まったうやむやをこんな形ではらそうとするなら、殺された子供もその家族もやりきれません。発表されたビデオと写真でもう逃げられまいと出頭した冷静さを持ちながら、同じ場所で同じ犯罪を犯そうとしたちぐはぐさ、人としての道が切断されているとしか思えません。
この事件では二つ、気になる事があります。 第二の事件が起こらなければ、警察は小学生の転落死を事故死扱いで片づけていたのでしょうか。報道で「第二の事件で、殺人の疑いで再調査を始めた」とありましたが、警察の反論がありません。庶民の心情にはことのほか大事です。そうでなければ警察は反論すべきです。
監視ビデオの映像が犯人割り出しの決め手になりました。今後ますますこの手の犯罪に備え、監視ビデオカメラの設置が増えてくることでしょう。私の施設内でいくらカメラが設置されようと構いませんが、公共の場に設置されるカメラとなると、簡単に犯罪の防止のためとは片づけられません。その映像の取り扱いにきちんとした倫理観が備わっていなければ、逆に新たな犯罪の材料となることでしょう。