今はやりのスマートスピーカーも、当初は物珍しくいろんな事柄を試して見ていたのですが、日が経つにつれ利用する内容が限られてきます。
その日の天気予報を訊く。音楽を流す。タイマーを設定する。家族の会話で疑問な事柄を検索する。そしてたまに忘れてはいけないことを自分宛にリマインドメールする。電気機器の操作端末へは今のところ小遣いが回りません。
でもこの分野はメーカー間の競争で開発が進み、飽きた頃にまた新しい機能が加わります。
先日 Google Home で二カ国語が可能になりました。早速試して見ます。一つは必須の日本語、もう一つはやはり英語でしょう。英語にも Australia、Canada、UK、US、India、Singapore といろいろあってとりあえずは US に設定をしてみます。
「OK Google … Good morning」。 呼びかけてみます。うんともすんとも。なんどか繰り返してみて返事がありました。「すみません よく判りません」。 余程私の発音が悪いのでしょう。
翌朝懲りずにちょっと気取った調子で「OK Google … Good morning」。今度は応えてくれました。日本語で「オーケーグーグル おはよう」と語りかけたときと同じに、天気予報、ニュースなのでしょう、早口(これが普通なのでしょうが)でしゃべり始め、私の英語力ではとても聞き取れません。
でもこれは良い。ネイティブアメリカンに英語を習っている今の若い世代には、もってこいの教材です。でも、私には無理。残念。
Amazon Echo で、Kindle本の読み上げ
スマートスピーカー Amazon Echo で、Kindle本の読み上げができるようになったとのことで、早速試して見ました。
Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)が有効である本に限るようで、既に購入して Kindle 端末に入っている本では、何の反応も得られませんでした。そこで Kindle本で¥0で販売されている青空文庫の本を数冊購入し、試して見ました。
「アレクサ、本を読んで」と呼びかけると、一番最後に購入した本の読み上げが始まります。なかなか優秀です。
続いて別の本を試そうと、「アレクサ、『○○(本の名前)』を読んで(又は読み上げて)」。これはなかなか認識してくれません。何度か試す中では、本の名前の前に「Kindle本」との言葉を入れるのが認識度は高いようです。
途中で止めて、再度「アレクサ、本を読んで」とすると、今度は最後に購入した本ではなく、先ほど読みかけの本の続きを読み上げます。
購入した本の一冊は、銭形平次捕物控だったのですが、旧仮名遣い、「せう」「らう」「れう」等をそのまま読みますし、「がらつはち」(子分のガラッ八のこと)には、思わず笑ってしまいました。
一定量を読み込んで音声変換をして読み上げているようで、次の読み上げまで2,3秒の間が空きます。この切れ目が段落単位ではないので、不自然なところで切れ、その続きですから不自然な言葉でまた始まります。
読み上げ速度はかなり速く、集中して聞かないと聞き漏らします。
認識の向上、段落での区切り、間の時間の短縮、読み上げ速度の可変など、今後の改良を待ちたいですね。
スマートスピーカー
リクエストしてから3週間で Amazon Echo Dot が届きました。早速 Google Home とどう違うのか試してみます。
女性の声はGoogle Homeに比べちょっとトーンが低いですね。もうちょっと張りがほしいです。
肝心な箇所が聞き取れないと聞き返してくるのは良いですね。Google Home に無い受け答えです。
記憶できる領域は、お買い物リスト、リマインドとGoogle Homeと同じものの他に、やることリストが増えて三つになっています。
スケジュールは同じように Google カレンダーが使えますが、 Google Home がまだできなかったスケジュールの書き込みがEchoではできます。
さらにルーチン機能で、一つの言葉で複数の依頼ができます。これがとっても便利です。 A をして、 Bをして、Cをしての連続依頼が一度にできてしまいます。
残念なのは個人の識別ができないところです。 Google Home では6人までの声の認識でそれぞれ個別にカレンダーやメールの使い分けができますが、 Amazon Echo では全て一つのカレンダーとメールになってしまいます。
投げかけた言葉への認識度は、少し低いかなと感じます。現に prime music のプレイリストの設定にはずいぶんと試行錯誤を繰り返しました。例えばプレイリスト名に「白鳥」と付け、「プレイリストのはくちょうを再生して」と呼びかけても誤動作し、「プレイリストのしらとりを再生して」と呼びかけると思い通りになったりです。
スマートスピーカーは、まだまだ発展途上です。数あるメーカーが競い合ってどんどん便利になればいいですね。楽しみです。