スペイン発のFON(※1)をご存じでしょうか。ブログで取りざたされているのを見て先日知ったのですが、世の中には実に面白いことを考える人がいるものです。
現在インターネットへの接続はブロードバンドが主流です。ところがADSLでは現状常時使われている領域は3%に過ぎないのだそうです。そこで各個人の無線LAN対応のルーターにソフトを入れるか、またはソフトが入ったルーターを付けるかして、個人の帯域をお互いに解放しようというのがこのアイデアなのです。無料登録をした人だけが出先で他の登録者のルーターを介して無料でネット接続ができるわけですが、他に有料のシステムも考えられています。
自宅や事務所以外での需要増を見越して、無線LANサービスプロバイダーがLANスポットを設置中で、打撃を受けると思われますが、現状世界で2万カ所程度に過ぎず、発表3週間で口コミだけで2000の登録があったことに比べると発展性に差があるとして、無益な争いを避けるためFONでは収益を分け合うと提案をしています。
単なる思いつきのベンチャーかと思いきや、GoogleやSkypeが出仕しているのですからただ者ではありません。ただ安全性はルーター内で保たれるとしていますが、日本人の性格から考えてこの日本でどこまで広がりをみせるかは疑問です。ただ新しもの好きの私としては、ちょっと触手の動くところです。
(※1) http://en.fon.com/