昨年11月に話題になった東京版の「ミシュランガイド」、星をもらったお店は予約で埋まり、本の売れ行きも上々で、私もこのブログで「東京で三ツ星三店なら、京都ではいくついくだろうか」と興味を示しました。
昨夜の朝日新聞の記事によると、すでに調査が進んでいて写真撮影や掲載のための了解を取る段階のお店もあるとか。ところが私のミーハー的興味とは裏腹に、多くのお店がそれを拒否したり回答を保留したりしているそうです。手を尽くして露出度を高め、少しでも売り上げを上げようとする昨今に有りながら、「一見さんお断り」のお店や、稼ぎ時の土日に休業のお店もある、京都ならではの老舗文化をかいま見る感じを受け、痛快感さえ湧いてきます。
「世界のグルメが日本に和食を食べに来る国際化の時代、残念だ」との声もありますが、私は、自らがポリシーを持ち、それに抵触するならば利益度外視で拒否する方に共感を覚えます。
私共もその端くれで、何か物を作り上げる仕事に従事している者は、この気骨は持ち続けねばいけないと奮い立たされます。 が、現実の私は、「京都では三ツ星いくつ」から「京都版『ミシュランガイド』は発刊できるだろうか」に興味を移りしている俗者です。
ぴんはねのおうこう
品質を見分ける一番手っ取り早い方法は価格です。
安いものには安いなり、高いものには高い値段の理由があるというものです。
ところが、事故米の不正転売問題では
50もの中間流通業者を経由し、消費者に食品として届いていました。
次々に転売が繰り返されるうちに汚染米という事実は分からなくなり、
価格は何十倍にもつり上がったことになります。
転売を繰り返されるごとにつれて、当初の価格差がなくなり、
事故米だと見分けることは困難になります。
実際、事故米の購入先として公表された和菓子店などは、
国産の良いものをとむしろ高値で購入していたほどです。
三笠フーズだけにとどまらず、こうしたピンはねの片棒を担いだ業者たちに対しても
それなりの責任をとらせる必要があります。
今朝の三輪山
石垣島近海に居続けた台風13号が北東に向きを変え、昨夜来から雨です。
台風の到来に呼応したかのように、稲穂の実は膨らみを増し首を垂れ始めています。一面の黄金色ももうすぐです。
観月讃仏会
招待状をいただき、昨夜は観月讃仏会に行ってきました。
夜間の唐招提寺拝観はこの機会でないとありません。特別開扉時でないと入れない鑑真和上像をまつる御影堂では、多くの参詣者の垣根越しに千 鵬雲斎 千玄室大宗匠による献茶の儀を垣間見ます。東山魁夷画伯の筆による障壁画は、薄明かりの中で幻想的です。
長い列に並んで野点をいただく頃、薄雲にぼんやりと輝く満月を伽藍の上に見上げます。
平成の大修理が済んだ金堂には真新しい鴟尾がライトアップに輝いています。惜しむらくは周りを囲んだ鉄柵、落慶法要が済むまで万一のいたずらを避けるためとか。
茶人にとっては特別の一日であるのかなとその雰囲気を感じつつ、茶の知識を何一つ持たないことを恥じながら寺を後にしました。
ぶりっじばんざい
問題です。
A J 8 5 | ||||||||
7 3 | ||||||||
A Q 8 | ||||||||
A K T 5 | ||||||||
N | K Q 9 6 4 | |||||||
|
6 5 | |||||||
K J 9 | ||||||||
S | Q 9 4 | |||||||
N | E | S | W |
1C | Pass | 1H | Pass |
2NT | Pass | 3H | All Pass |
あなたはE。パートナーはスペード7をオープニングリードしてきました。それに対しSはダミーから5。さてディフェンスプランを立ててください。
先端医療機器
昨日のニュースで目に留まったのは、オリンパスの飲み込めるカプセル内視鏡、日本で発売認可(※1)の記事。小腸の検査といえば内視鏡を思い浮かべますが、患者は苦痛を強いられます。「慣れれば簡単」との人もいますが、私などは胃カメラを一度飲んで「もう嫌だ」と思った類です。それに対しカプセル内視鏡は飲む時に違和感はあるものの、入院することもなく通常に過ごすだけ。素人目には実に優れた医療検査機器に写ります。
湾岸戦争では、ミサイルが標的に命中する映像を嫌と言うほど見せられした。映像データでミサイルを誘導するために先端に取り付けられた小型カメラ、この技術の応用でイスラエルのギブンイメージ社が2001年に商品開発をしたカプセル内視鏡、日本ではオリンパスメディカルシステム社が開発を進め、2005年末からはヨーロッパ各国に向け輸出を始めます。ところが日本ではなかなか医療器機としての認可が下りません。
先進する医療機関は輸入したギブンイメージ社のカプセルで検査を手掛け、重い腰の厚生労働省は2007年11月にやっと保険適用を認め、そして今回のニュースです。
体の中に留まってしまうという危険性は秘めてはいますが、それにしてもいつも先端医療の事例が出るたびに、対応が遅いという印象は否めません。問題が出たときの対応も実にのんびりです。現在のカプセルは小腸をターゲットにしていますが、今後は臓器ごとのカプセルが開発されてくることでしょう。医療では早期発見と早期対応が望まれます。
(※1) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/11/news088.html
自民党総裁選
自民党総裁選が華々しくスタートしました。本来どの党が、誰が、日本を良くし国民の生活を向上させるためのリーダーシップをとるかが問われるのですが、無投票で代表選挙が終わった民主党に比べ、大いに政策論議をし、マスコミにも取り上げられることで国民の目を自民党に向けるねらいが見え隠れ、ですので、踊らされる我々も堪ったものではありません。が、早速トップニュースで5人揃い踏み、民放の報道番組にも全員集合となれば、もくろみは効果を上げているようです。
昨夜の「報道ステーション」をちらりと見ました。全体を見ずしてもの申すのもなんですが、やはり5人とも奥歯に物の挟まった受け答えは否めません。「数字はいくら? 期限はいつ?」と詰め寄っても明快な回答は得られません。それもそのはず、今私たちを苦しめている問題はいずれも負の遺産が大きすぎます。
政策論を引き出す司会は難しいものです。まるで検事のように詰め寄る司会は司会ではないと、私には思えます。いかなる長期ビジョンをお持ちなのか、どんな人となりなのか、その中から「任せるならこの人」との思いが視聴者に生まれる。「主役は視聴者」の司会が望ましいと思います。
長期ビジョンと言っても、単なる「選挙の顔」との見方が趨勢です。確かに今の自民党にとっては「選挙の顔」は必要ですが、立候補された5人の方々には「選挙後の顔」としての資質も持っていていただきたいと思います。
どくいりきけん
三笠フーズの事故米転売事件は10年も発覚しなかったことがそもそもの疑問です。
農水省は内部告発&査察のたびに露骨に見過ごしてきたとしか思えません。
事故米を売りさばきたかったわけですから、なあなあの体質が形成されていたのでしょう。
発覚後、農水大臣の記者会見の席で
契約に基づいて違約金を求めるという発言がありましたが、そんな問題ではありません。
毒性がダイオキシンの10倍以上といわれる地上最強の天然発癌物質である、
アフラトキシンのバラまきを放置して数千万だかの違約金を請求すれば終わりかという
農水省の体質に問題があります。
刑事告発も含めた対応をして欲しいものです。
現在は酒造メーカーが自主回収を進めていますが、
転売を繰り返されて食用で流通したものが相当量あるはずです。
#肝臓がんの死亡者数が西日本があきらかに高いのはなんででしょうね。
今朝の三輪山
まともに照りつける朝日のまぶしさとは裏腹に、朝の気温はかなり下がってきました。果たして秋は来るのだろうか、という程の猛暑の夏でしたが、季節は間違いなく歩んでいます。太陽の位置も随分南に移動してきました。
小技
ネット上には私の知らなかったたくさんの小技が紹介されています。便利なのでこのブログを読んでいただいている方にも広めたいと思います(そんなことも知らなかったのかと笑わないでください)。
仕事柄、お客様情報をパソコンに取り込む必要があります。ネット注文などディジタル情報でいただける場合はそのままコピペすればよいのですが、手書きでいただく場合には時々漢字の入力で行き詰まる場合があります。IMEやATOKの日本語変換で画数や読み、手書き等で調べるのが通例でしたが、今はネットに常時接続の時代、ネット上には新漢字辞典(※1)や漢字辞典(※2)、異体字検索(※3)など便利な漢字辞典があり、それをコピペするのが簡単で重宝です。もちろん画像で表現されているのは無理ですし、自らのパソコンにそのフォントがなければ使えませんが、ネットで気に入ったサイトのショートカットを作っておけば、そのサイトからすぐに文字を捜し貼り付けることができます。私などは漢べき君(※4)が検索がユニークなので気に入っています。
これは漢字だけにとどまらず、たとえば記号などは、百式(※5)で紹介されている記号(※6)やHTML/XHTML Character Entities(※7)が便利です。その他にもいろんな面で応用が利くと思います。
(※1) http://ksbookshelf.com/DW/Kanji/index.html
(※2) http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/6130/kanji/kanjitop.html
(※3) http://glyph-on.jp/20070518/udvs_02/cgi-bin/variant.pl
(※4) http://www.sanrui.co.jp/web/
(※5) http://www.100shiki.com/
(※6) http://www.copypastecharacter.com/
(※7) http://www.html.su/entities.html