ハエ

 何の記事で読んだか忘れましたが(リンクを貼れなくてごめんなさい)、「ハエたたきが当たらない」の声に答えを出すべく研究をした教授の研究結果です。
 高速撮影した画像の分析で、ハエは迫り来るハエたたきの位置を計算しどちらの方向に逃げれば良いかを判断して、事前に中脚、後脚の位置を変えるのだそうです。しかもその動作はハエたたきを発見してからわずか100ミリ秒の間。ハエの視界は360°ですから、どちらから迫っても対応でき、「ハエたたきが当たらない」のも道理なのです。
 教授のアドバイスは、「ハエが逃げるべきと判断した方向の、ちょっと先の方をたたけ。」
 
 でもこのアドバイスは聞くまでもありません。むかし子供なりに何度か失敗する内に、修得済みです。そういえば昔はハエが多かった。どの店先にもハエ取り紙がぶら下がっていましたし、ハエ叩きの他、天井に止まったハエをロート状の長いパイプで捕まえたりもしましたが、今もそんな道具はあるのでしょうか。食卓にはハエが留まらないように傘状のかや(名前忘れました)がかぶせられていました。この記事を読んで懐かしくなりました。
 水洗トイレになり下水が整備され、ゴミ箱も蓋を付けたりして衛生面で行き届くようになり、繁殖場所が取り上げられてハエは滅法少なくなりました。100ミリ秒の瞬時の判断はできても、長いスパンの見通しは利かなかったということでしょうか。

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