食の安全

 事故米、メラミン混入乳製品と「食の安全」への危惧が広がっています。事故米の方は、安く仕入れた米を偽って利益を上げた業者に悪の根元があり、聞くところによると、糊への米需要はさほどないとのことから、仕入れてしまった大量の欠陥品をなるべく経費をかけずに処理したい農水省も悪への荷担の批判は避けられないところですが、犯罪の筋道は単純で、改善の目安は立ちます。
 一方メラミンの方は、相手が現状では深く立ち入れない中国であること、当初検査対象とはなっていなかった化学物質であること、窒素の量の測定でタンパク質の量の測定を行っていることを知る技術に長けた人間がメラミンという物質を選んでいること、から、例えメラミン問題が解決したとしても第二第三の物質が現れる可能性は拭えません。
 では我々消費者はどうすればよいのでしょうか。残念ながら私には分かりません。多くの原材料を必要としますから、もはや「大企業=安心」とは言えません。できれば顔の見えるこだわりの生産者から直に購入したいところです。食卓の食材全てをそれでまかなうのは困難ですが、消費者指向は明らかにそちらに向かう気がします。

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