京都版ミシュランガイド

 昨年11月に話題になった東京版の「ミシュランガイド」、星をもらったお店は予約で埋まり、本の売れ行きも上々で、私もこのブログで「東京で三ツ星三店なら、京都ではいくついくだろうか」と興味を示しました。
 昨夜の朝日新聞の記事によると、すでに調査が進んでいて写真撮影や掲載のための了解を取る段階のお店もあるとか。ところが私のミーハー的興味とは裏腹に、多くのお店がそれを拒否したり回答を保留したりしているそうです。手を尽くして露出度を高め、少しでも売り上げを上げようとする昨今に有りながら、「一見さんお断り」のお店や、稼ぎ時の土日に休業のお店もある、京都ならではの老舗文化をかいま見る感じを受け、痛快感さえ湧いてきます。
 「世界のグルメが日本に和食を食べに来る国際化の時代、残念だ」との声もありますが、私は、自らがポリシーを持ち、それに抵触するならば利益度外視で拒否する方に共感を覚えます。
 私共もその端くれで、何か物を作り上げる仕事に従事している者は、この気骨は持ち続けねばいけないと奮い立たされます。 が、現実の私は、「京都では三ツ星いくつ」から「京都版『ミシュランガイド』は発刊できるだろうか」に興味を移りしている俗者です。

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