行楽の秋は、食欲の秋でもあります。特に果物は柿が出てきて、そしてミカン、いずれも私の好物ですので、この時期は私にとってすこぶる良い季節です。
柿は親戚の農家から早々と届きます。できるときは一時ですから、複数箇所から届きます。奈良県の大宇陀は柿の産地ですので、知り合いには同じ垣内の娘さんが嫁いだその地の柿農家から贈ってもらいます。
親戚にみかん農家はありませんので、さすが届きませんが、「三輪素麺掛け歌」の歌詞に、「三輪はそうめん処(どこ)車谷や粉処(こどこ)三輪の穴師はみかん処」とあるように、三輪山に続く丘陵地は一面のみかん畑、その内の一軒から毎年箱単位でわけてもらいます。そうめんもそうですが、みかんもピンキリで、「前回のはちょっと落ちましたね」などと気軽にクレームを付けられるのも、いつもなじみで購入している良さです。その性でもないのでしょうが、おいしいと評判で、親戚からはもちろんのこと、手伝いに来ていただいているおばさん達からも、「一緒に買って」と、この時期はそうめんよりも、みかんの販売のほうが多いくらいです。もちろんマージンはいただきませんし、配達無料、時には差し上げたりしますので、赤字経営です。