りかんのけい

 突然の福田首相と民主党の小沢代表の党首会談から自民、民主大連立の話がにわかに持ち上がったかと思えば、小沢代表の辞任会見、慰留によって辞任撤回とあわただしい数日でした。
 この一連の騒動は仕掛けた自民の側としては実においしい展開だったでしょう。
閣僚がこぞって大連立を持ち上げた発言をしていることからもうかがい知れます。
そもそも会談自体が報じられた上に直後から大連立がマスコミで取りざたされることがおかしいのですが、この会談の間をとりもったのがあのナベツネだというのですからこれも作戦のうちでしょう。
しかもこの計略を大阪市長選の選挙戦のさなかにやるあたりが心憎いじゃありませんか。

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今朝の三輪山

 今朝は雨にけむる三輪山です。一日も昨日も雨でした。秋晴れはどこへ行ったのでしょう。刈り取られた稲の切り株からはむなしく青い芽が出ています。
 
 

今朝の三輪山

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マカオ旅行記 その7

 この旅行はマカオ2泊、香港1泊。三日目は一日目と逆、マカオから香港へとターボジェットで海を渡ります。出航は9時、例によってチェックアウトに時間が掛かるよと脅かされていましたのでバイキングの朝食を楽しむため早めに起床、前日と違って朝食券のルームナンバーと名前が合わないとクレームが付きましたが、事情を説明して納得したようです。
 チェックアウトカウンターの若い女性、コンピューターを操作しているようなのですがなかなか結果が出てきません。やっとプリントアウトされた明細を見ると思い当たらない数字が。「冷蔵庫のミネラルウォーターを2本飲んだだけだ」と申し出るとすんなりそれで精算完了です。よほど操作とその結果に自信がないのでしょう。海外旅行ではチェック時の明細には必ず目を通さねばなりません。往々にして間違いがあります。マイナスに間違えている場合は、サービスだと了解します。
 無事集合時間に皆が揃い、黄さん手配のバスでフェリー乗り場へ。黄さんとはここでお別れです。三連休の中日の性でしょうか、満員の乗客で出航です。Google Earth (22 11 32.7n 113 33 34.9e ぐらいで検索してみてください。)で見ればお分かりになるでしょうが、マカオの海はやや土色に濁っています。香港に近づくと海は澄んできます。マカオと香港は河川が大陸から注ぐ一つの湾を挟んで北と南に位置しますが、この海の色の違いが両者の違いの原点で、その話は後でしましょう。
 香港では喫煙にうるさく、持ち込みも60本まで、ほとんどの場所で禁煙、見つかれば7万円近くの罰金と脅かされていました。メンバーの内喫煙者は健康を理由に次々と禁煙していて、残るはただ一名。その一名、ここぞとばかり皆に「良い機会だから、禁煙しろ禁煙しろ」と揶揄されていましたが、後で考えると入国時のチェックもなく、街中でくわえタバコの人もよく見かけましたので、実状はいかほどかと疑ってみます。でももし罰金となると痛いですから、喫煙者はご注意の程。
 香港の出迎えは清原(通称ジョン)さん、一日目に既に会っています。今回はカメラマンの女性同伴、観光途中で撮った写真を後で販売したり、免税店や契約店に案内してリベートを稼ぐのは旅行社の常です。マカオでは車内販売のクッキーや、ポルトガル柄のランチョンマットにお付き合いしましたが、ここでは車内販売にお付き合いする者はおらず、ジョンさんもさぞかしガッカリしたことでしょう。

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ぶりっじばんざい

 答え(10月27日  分)
 

  A Q J 4 2  
T 5
A 7 4 3 2
2
9 5 N T 7 6 3
Q 9 4
W E  
8 3
K J 9 Q T 8 6
K Q J T 8 S 9 7 6
  K 8  
A K J 7 6 2
5
A 5 4 3
 

 例によって取られる枚数を数えます。スペードは0、切り札ハートで1、ダイヤ0、クラブ3。クラブの3枚はダミーのスペードで捨てることができますので、コントラクトは楽にできそうです。ハートもフィネスが成功すれば取られずに済みます。クラブのリードをAで取った後、WのシングルトンQに供えハートAを取ってそれからダミーに入り、ハートフィネスをするのが通例ですが、この場合はそうするともしも失敗した場合ダミーには切り札がなくなりますので、クラブを取られてしまいます。ここではすぐダイヤAでダミーに入り、ハート10でフィネスをします。このハンドでは失敗しますが、後は全て取れますのでコントラクトはメイクします。
 ここで上級の方はお気づきでしょう。Wに座っているとして、もし最初のフィネスで取らなければ、SはEのQを含む4枚カードを警戒してもう一度フィネスをするでしょうから、二度目のフィネスで取りまんまとダウンさせられるトリックプレイが可能です。ブリッジは奥が深いですね。

マカオ旅行記 その6

 昼食は食にはうるさいメンバーのために、かつてはポルトガルの高官しか入れなかったところに案内してくれます。そこは陸軍倶楽部、レストランとして開放されています。食後階下のトイレに下りましたが、重厚な木製の階段、ボールルームや子供用の遊戯室、ビリヤード室などがあって、今も在住ポルトガル人が倶楽部として使用しているのが伺えます。
 どこに行っても中国人の環境から一変して、客のほとんどは白人。家族連れあり、夫婦二人と思しきカップルあり、ビジネスマン風集団ありで、今まであまり見かけませんでしたが、返還後もポルトガル人をはじめかなりの白人が定住しているのが伺いしれます。食事は豪華でしたが、皆朝食が遅かったためにそれほど食が進みません。ただお奨めはポルトガルのビールです。作りたての生が良いという方には向きませんが、コクがあってなかなかのものです。
 今マカオの一番の観光スポットはマカオタワー。黄さんが連れていかないわけがありません。高さを競うのは人の常ですが、東京タワーより5m高い338m、58階の展望室の更に上61階には強化ガラスで囲われた屋根のない板張りの展望台があり、その外に出て一周するスカイウォークや223m落下するバンジージャンプが行われています。58階にあるガラス張りの床に立つこともできない高所恐怖症の私には、7000円、1万円を超えるお金を払ってまで恐怖を買うのは狂気の沙汰です。折しもオレンジ色の専用服を着せられ、上部のH形鋼にはめられた滑車からの命綱をつけた中年の3人連れが、係員に連れられて外を歩いています。時々係員の指示で鋼柱に腰を掛け足を中に浮かしたりしています。塔に登る前に一人、エレベーターの中で一人、そして今正にバンジーをしようとしている人一人、専用のTシャツを着ています。「命の保証はしない」に署名した証、いずれも若い女性で、女性の方が断然肝が据わっているそうで、この点では男性形無しです。聞く話では日本人のトライが一番多いとのこと。
 ホテルに戻り夕食までのひととき、カジノに直行する者、休憩する者、そして私ともう一人はホテル内にあるショッピング街を探索です。ホテル内には300もの店があるそうで街と呼ぶにふさわしく、こちらの方はラスベガスでの雰囲気そのものです。天井には青空と漂う雲が描かれ、両側のお店の間にはゴンドラが行き交う水路あり、その水路をまたぐ橋があり、所々で入場者を喜ばせるアクロバット等の大道芸やオペラもどきを演じています。観光客はカジノの他にこちらの方も目当てのようで、しきりに街のあちこちで記念撮影。我々も負けじとお互い相手のデジカメのシャッターを押したのです。

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マカオ旅行記 その5

 マカオ2日目は観光の日、といっても面積の狭いマカオ、移動にも時間を要せず、バイキング形式の朝食をゆっくり取って、コーヒーカップを片手に皆と談笑していても出発までの朝の時間は十分にあります。蛇足ですが、豪華ホテルの場合には、朝食だけを別に組むと目をむくほど高いので、必ず朝食とセットでツアーを組まれるのがよろしいです。目を転じると、ラスベガスでは朝食時も賑わっていたカジノが、ここではプレイしている人は極わずか、その広さ故に閑散としています。ついつい比較をしてしまいます。
 観光はマカオ半島側、かつては中国に向かって大砲が向けられていたモンテの砦跡、高台で街を一望でき見晴らしも良く、松山にある中国湾岸最古で今も現役のギア灯台も目にすることができます。マカオの代名詞、セントポール大聖堂のファサードは砦跡のすぐ横。当時のまま残る前階段が見事で、観光客の撮影スポットであるのも頷けます。木造であった大聖堂を風害から守るために造られたものとは初めて知りました。ここからセナド広場へと徒歩で下ります。薄いオレンジ色と白に塗られた建物はいずれも公のものとのこと。毎年塗り替えて、街の景観を引き立てています。それに白と黒の波模様に敷き詰められた道路のモザイク、現地の石ではなくポルトガルから取り寄せたというこだわりです。途中セント・ドミンゴ教会に寄ります。外観も良ければ内も綺麗な教会です。撮影が許可されていて信心のない私の撮影ぶりは批判を買ったかも知れません。セナド広場は予想よりも狭く感じましたが、タイルの地面、ちょこんとある円形の噴水、取り囲む古い洋館の建物、普段目にしない様式美には引きつけられるものがあります。ただ中央に「慶祝中華人民共和国成立58周年」の臨時モニュメントが造られているのはいささか無粋です。
 再びバスに乗りマカオの地名発祥ともなった海べりの媽閣廟に到着です。ポルトガル人が着いて、「ここはどこだ?」と聞かれたとき、てっきりお寺の事だと思い答えたのが、「マカオ」地名の始まりとか。日本人がポルトガルの菓子を初めて口にし、「これはなにか?」と訊ねたのに、てっきりお皿に書かれたお城の事だと思い、「カステラ」となった話と重なり、ポルトガルつながりで愉快です。 ガイドの黄さん、「頭の上に気をつけて!」の言葉に上を見上げると、円周上に作られ吊されて円錐状になった大きな線香がたくさん。何日も燃え続けその灰が頭に落ちてきます。黄さんに教わり、マカオ式で旅の無事を祈りここでは最後にお賽銭を入れます。
 信仰とは別に、ここはスリのメッカとのこと。黄さんはもとより露天のおじさんからも注意されるのですから、余程の事なのでしょう。観光ツアーの中に集団で混じり、観光客からはもちろんのこと、同じツアー仲間からもちょいと拝借なのだそうで、私もシャツの胸ポケットを注意されました。

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