マカオ旅行記 その6

 昼食は食にはうるさいメンバーのために、かつてはポルトガルの高官しか入れなかったところに案内してくれます。そこは陸軍倶楽部、レストランとして開放されています。食後階下のトイレに下りましたが、重厚な木製の階段、ボールルームや子供用の遊戯室、ビリヤード室などがあって、今も在住ポルトガル人が倶楽部として使用しているのが伺えます。
 どこに行っても中国人の環境から一変して、客のほとんどは白人。家族連れあり、夫婦二人と思しきカップルあり、ビジネスマン風集団ありで、今まであまり見かけませんでしたが、返還後もポルトガル人をはじめかなりの白人が定住しているのが伺いしれます。食事は豪華でしたが、皆朝食が遅かったためにそれほど食が進みません。ただお奨めはポルトガルのビールです。作りたての生が良いという方には向きませんが、コクがあってなかなかのものです。
 今マカオの一番の観光スポットはマカオタワー。黄さんが連れていかないわけがありません。高さを競うのは人の常ですが、東京タワーより5m高い338m、58階の展望室の更に上61階には強化ガラスで囲われた屋根のない板張りの展望台があり、その外に出て一周するスカイウォークや223m落下するバンジージャンプが行われています。58階にあるガラス張りの床に立つこともできない高所恐怖症の私には、7000円、1万円を超えるお金を払ってまで恐怖を買うのは狂気の沙汰です。折しもオレンジ色の専用服を着せられ、上部のH形鋼にはめられた滑車からの命綱をつけた中年の3人連れが、係員に連れられて外を歩いています。時々係員の指示で鋼柱に腰を掛け足を中に浮かしたりしています。塔に登る前に一人、エレベーターの中で一人、そして今正にバンジーをしようとしている人一人、専用のTシャツを着ています。「命の保証はしない」に署名した証、いずれも若い女性で、女性の方が断然肝が据わっているそうで、この点では男性形無しです。聞く話では日本人のトライが一番多いとのこと。
 ホテルに戻り夕食までのひととき、カジノに直行する者、休憩する者、そして私ともう一人はホテル内にあるショッピング街を探索です。ホテル内には300もの店があるそうで街と呼ぶにふさわしく、こちらの方はラスベガスでの雰囲気そのものです。天井には青空と漂う雲が描かれ、両側のお店の間にはゴンドラが行き交う水路あり、その水路をまたぐ橋があり、所々で入場者を喜ばせるアクロバット等の大道芸やオペラもどきを演じています。観光客はカジノの他にこちらの方も目当てのようで、しきりに街のあちこちで記念撮影。我々も負けじとお互い相手のデジカメのシャッターを押したのです。

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