フェドウェアー

 ウィルス、スパイウェア、キーロガー、直接の被害にあったわけではありません(知らないだけで本当は盗まれているかもしれません)が、嫌な言葉です。ウィルス対策ソフトや、暗号化技術が被害を未然に防ごうと対応しているわけですが、CNET NEWSに興味ある記事があります。
 暗号化技術を利用して警察の捜査を逃れていた違法ドラッグ嫌疑の容疑者のPCに、連邦捜査機関がキーロガーを忍ばせていたというのです。ウイルス対策ソフトメーカーが連邦捜査機関のスパイウェア(通称「フェドウェア」というそうですが)にバックドアを設けるべきか、法的な根拠はどうか、について論議になっているといいます。
 本来犯罪のスパイウェアを犯罪捜査に使うというのもアメリカならではですが、発覚しないだけで日本でも既に用いられているのかもしれません。政府機関に非公式に協力したことがあると認めたウイルス対策ソフトメーカーはないとのことですが、裁判所に命じられればフェドウェアの存在を顧客に警告しないだろうと答えた企業もあり、バックドアが公然となれば、またそれを悪用するスパイウィアも現れるでしょうから、鼬ごっこはとどまるところはありません。
 電話の盗聴にしろ、いくら犯罪捜査のためとはいえ、密かに盗み見られているのは私個人としては、嫌悪感を感じます。

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