コピーの回数

 録画技術がデジタルになって以来、コピーによる劣化がないため利便性を求めるユーザーと著作権者間の主張は相反するばかりです。デジタル放送になると尚更で、これまでは一回のコピーのみを認めることで著作権者を納得させていましたが、逆にコピーで元のハードディスクの内容を消去するため失敗すると元も子もなくなるトラブルが利用者から寄せられ、総務省の検討委員会はこのほど「10回まで」の方針を打ち出しました。
 想定される三種類の機器へのコピーを各三回+コピーワンスの計10回というとってつけたもっともらしい回数です。メーカーはこれによって、新たな方針に対応した機器の開発競争です。既にコピーワンス機が300万台普及をしているといいますから、メーカーとしては再度の需要を授かるのですが、嘆くのは既に購入している利用者です。
 ディジタル機器は開発サイクルが短いため、どの時点で購入するかが悩みの種です。今回の10回が最終か、それともまだ増える可能性はあるのか、それとも逆に減るのか、新製品にすぐに飛びつく余裕のない私は、今少し静観です。

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