ソウル旅行記 最終回

 バスツアーの最後は南北を結ぶ鉄道の韓国側の北端の駅(都羅山駅 37 53 55.42N 126 42 36.19E )。まだ真新しい立派な駅、ブッシュ大統領も来たとみえて、金大中との写真が飾られサインされた枕木が展示されています。改札口には兵士が二人、列車が動いていることを想定した発着列車時刻の電光表示が現実とのギャップの中で少し空しく感じます。


 観光気分だけの我々と違って、韓国の人、特に離散家族を持つ人はどういう感情でこれらの場所に立つのでしょうか。ソウルの中心地、明洞に戻る途中、ガイドはこう話してくれます。「韓国で南北統一を望むのは20%程でしょう。望まない一番の理由は統一がなると経済格差からその後の負担が大きすぎること。これ程の格差のなかったドイツですら西側の負担は大変だったのだから。一方北のほうでは、少しでも動きがあれが権力でつぶされる。少しでも権力のおこぼれに預かっている人は、その権益を失うことを恐れて統一のなることを望まない。」

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