接客

 アメリカ化粧品ブランド「クリニーク」の3色のブレスレットが話題です。来店者が腕に着けることで、白=「急いでいます」、ピンク=「自由に見ています」、緑=「カウンセリング希望」と意思表示できるというもの。
 かつてデパートや有名店では、「何かお探しでしょうか」とか「お手伝いをさせていただきましょうか」と声を掛けるのが接客の基本でしたが、今は声を掛けると無言のまま立ち去るお客様が多いとのこと。サービスを提供しようとするよりも、お客様の自由に振る舞っていただく方が、好感度だとの時代。まさにスーパーマーケット世代です。
 デパートなどの大店舗はともかく、小さな小売店ではそうはいきません。新規来店者がどんどん来てくださるわけでは無いですから、少しでもお近づきになる意味でもお声をお掛けするのが今も基本と心得ます。私共のように特定商品を販売する店であっても、他店と比較するためにお店をのぞきにこられるお客様が無いわけではありません。そんなお客様には「手作り商品はお店でそれぞれ違いますから、いろいろ食べ比べてご自分のお気に入りになさるのが良いですね」とお声を掛けています。
 たとえスーパーマーケット世代であったとしても、特徴のある商品のお店ではお客の方から店員に何気ない会話を振る方が良いとも思います。その受け答えの様子で、だいたいお店の様子が判り、販売する商品への思い入れも判るものです。

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