自宅は小学校のすぐ横、子供たちの元気な声が聞こえてきます。夏休み、お盆休み、そして夏の高校野球真っ盛りとなれば、少年野球指導者のやる気も満々です。
よほど野球が好きでなければ、灼熱の下、これほど熱心な指導はできません。少年たちの父兄も大変です。持ち回りでしょうが、飲み物の準備や万一のけがに備えての準備など、子供のためとなればしゃく熱地獄も厭いません。
「声を出せ!」は指導者の常套句のようです。確かに声を出すことで集中力が高まり、チームメートへの鼓舞にもなります。ただ中には、普段から「声を出せ!声をだせ!」と言われ続けているのでしょう。のべつくまなく声を出し続けている子がいます。こうなると声を出すことに集中して、ゲームには集中できない逆効果のような気もします。
子供が親を刃物で殺傷したりする事件が起こっています。父兄たちが子供たちに暑さも厭わず世話をやき、それに応えるかのように子供たちが大きな声でプレイしている姿を見ると、この子たちの家庭ではきっとそんな事態は起こらないことでしょう。そんな気がします。