ぷち旅行記

先週から、桜井に帰ってきています。
重たい荷物はすべて車輪付きの旅行鞄に詰め込み、午後14時、暑い盛りに家を出て、石畳の坂道をごろごろ、ごろごろ引いて降ります。車輪が立てる音がくすぐったくて、気持ちよくて、今から奈良に帰るんだ!と気持ちだけ先に坂道を降りきり、青空のさらに向こう、奈良まで飛んでいきます。
けれど体はそうは行きません。のんびり歩きすぎたので電車までの時間がいよいよなくなってきて、実際は、重たい荷物に背中を押されるようにして、慌てて駅に転がりこみました。
でも電車に乗れば一安心です。在来線を2本乗り継ぎ、新幹線の切符を買って、時速300kmの人になってからは、京都に着くまでひと休み。
京都からは特急に乗り換えます。車窓を流れる景色に田畑が広がり、空がいっぱいに開けるようになってくると、あぁ、帰ってきたなぁといつも思います。建物といえば平屋や二階建てばかりなので、東京よりずっと空が広いのです。夕暮れ、太陽が落ちていくのを見ながら、景色が青く沈んできた頃、桜井に到着。
東京からは新幹線のぞみ+特急で5時間弱、近くなったものですが、1人で移動するのはちょっぴり心細くて、どきどき、わくわくのぷち旅行です。

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