空港にて

 家業を継いでからお世話になっていた二人の方が、先月相次いで亡くなられたのですが、飛行機で行く距離でもあり、商売の最盛期でもあったので、ご葬儀には欠席をさせていただいていました。ずっとそのことが気になっているおり、繁忙期も過ぎたことゆえ、昨日、失礼をお詫びかたがた御仏前にお参りをさせていただきました。
 空港で出発前のコーヒーショップ、隣の席で電子辞書を片手に、なにやら英文の手紙かレポートを書いているキャリアウーマン、「すごい女性がいるんだなぁ」とちょっと気になります。
 到着の空港で、またその女性を見かけます。「同じ便だったんだ。」
 お二人のご遺族への挨拶も早々に空港に戻り、押さえてある最終便より前の便に変更をしようとしたのですが、あいにくのキャンセル待ち。その結果のアナウンスを聞こうと待っていると、件の女性が特に目的を持っている様子もなくうろうろしています。「はは~ん、我々と同じだ。」
 生憎キャンセルは出ず、2時間後予想通りその女性と同便でした。実は行き帰り見かけた人がもう一人。
 今は就職難の時代。人件費を抑えその分せっせと働いているのでしょうか。

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