会社はもちろんのこと、個人宅でも複数台のパソコンを利用する時代、それらをLANで接続することは極普通になりました。そのLANも無線にすると、配線の手間いらず、移動も自由で便利なことこの上もなく、多くのご家庭でご利用のことでしょう。
無線の弱点は傍受されることで、それを避けるため信号に暗号化処理技術が採用されています。一世代前の機器にはWEPという規格が採用され、総務省もホームページでWEP、WEPと呼びかけていますが、以前から脆弱性が指摘され、10月9日の「コンピュータセキュリティシンポジウム 2008」では、一瞬で解読できると発表されたことから、あわててこの21日国民のための情報セキュリティサイト(※1)を更新立ち上げ、WPA2-PSKへの移行を促しています。
Winyによる公共機関の情報流出が、この期に及んでもまだ報道されることからしても、未だ情報保護管理のあまさは否めません。「解りやすく解説していますよ」と言いたげなページ作りですが、「国民のため」と称するならば、まずは公共機関への徹底でしょう。その方がずっと「国民のため」ではないでしょうか。
(※1) http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/security/j_enduser/ippan06.htm