映画『容疑者Xの献身』を観てきました

 先週10/4(土)に、映画『容疑者Xの献身』が封切られました。原作者は『白夜行』『秘密』等々、ドラマ化・映画化の進む、今をときめく東野圭吾氏。同名の原作は、天才物理学者を探偵役に据えた『ガリレオ』シリーズの3冊目で、直木賞受賞作品でもあります。昨年、1、2冊目が福山雅治、柴咲コウコンビでテレビドラマ化され、平均視聴率20%超という人気を博したことを受けての、満を持しての映画化です。(観たくなってきた?)
 普段、推理小説を2度読む事は滅多にない私ですが、読了後すぐに2周目に入ったほど、楽しませてもらいました。天才物理学者に対峙する、天才数学者。2人は大学の同窓生であり、お互いにその実力を高く認め合う間柄です。大切な人を守るため、数学者が仕掛けるただ1つのトリック。その素晴らしさもさることながら、登場人物の苦悩や葛藤、不安と焦燥、友情や愛情が丁寧に描かれています。(観たくなってきてない?)
 長い原作をどう2時間にまとめるのかと思っていましたが、原作に忠実に、丁寧に作られていたため、杞憂に終わって一安心。鍵となる数学者を演じたのは、堤真一です。この役は、もうこの人以外の誰もできないだろう、そう思うほどの熱演でした。沢山の人に観てもらえたらいいなと思います。(観たくなってきてたら、成功)

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