一般的には大きなニュースにはなりませんでしたが、internet watch によると、東芝で火力、水力、原子力の発電制御システムの設計データが保存されていたハードディスクが盗まれたそうです。
原子力発電は廃棄物処理問題と万一の事故の影響の大きさから、世界各国で反故にされ日本でも建設は滞っていましたが、最近の石油高騰により、今まで建設はしないとしていた国も再検討に入っています。そんな中で東芝は原子力発電部門のかつての師匠であったウェスティングハウスを買収するなど、今ではこの部門で世界屈指の企業になっています。
そんな企業の情報が盗まれれたのですから、まるでスパイ小説を地でいく話です。しかも外部のハードディスクだけでなく、修理のため置いたあったパソコン内部のハードディスクも外して持っていったというのですから、明らかに確信犯です。
詳しくは解りませんが、発電制御システムデータといえば、極秘中の極秘資料でしょう。賛否はあるでしょうが、原子力発電の技術は日本には欠かせないものだと私は思います。その意味で今後どの様な影響が出るのか懸念され、これがどうして大きなニュースにならなかったのか、不思議ですらあります。