後期高齢者医療制度

 外傷もないのに足の裏が痛いので、医院に行って来ました。連休前で待合室は人で溢れています。整形外科ですので若い人もいれば、「赤ん坊の腕がボキボキって変な音がしたので」という赤ちゃんを抱いた若い母親もいましたが、ほとんどが年輩の方。私などは三時間待ちには辟易しましたが、皆さん何の苦にもならないようで、お馴染みさんとの会話に没頭しておられます。
 物議をかもしている後期高齢者医療制度は、こうした高齢者の医療費の増大を何とかまかなおうとの意味で、実質医療費を上げることで、井戸端会議的な通院も削減できると見込んでいるようですが、病院という場でありながら皆さんの楽しげな様子を見ていると、対策そのものが本質から随分離れた場所をつついているに過ぎない感じを受けます。
 お金を取り上げて今の社会状況をそのまま引きずっていくだけでは、更なる高齢化につれ益々お金を吸い上げて行かねばならないでしょう。「病は気から」という言葉は今も生きています。高齢者に元気を取り戻す施策が必要で、今の施策はその逆、どんどん元気を奪ってしまうと思うのですが、いかがでしょうか。

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