中国製冷凍ギョーザ問題は、益々私の予想を裏切る展開となっています。「中国国内でのメタミドホスの混入の可能性は極めて低い」というのが中国側の一貫した主張で、日本側の、18℃、検出濃度の100倍の溶液に12時間での浸透検査に反論し、-18℃、1%~60%の4段階の溶液で10時間、検査袋62枚中52枚で内部浸透があったと発表し、協力とは名ばかりの全面対決の様相です。犯罪者が袋外部から浸透させてメタミドホスを冷凍ギョーザに混入させるなどという回りくどい手法を取ったのならば、前代未聞の犯罪で現実味の無いことは百も承知でしょうから、もうお互いの調査協力では解決できない国と国との隔たりへと立ち入っています。
この問題で多くの食材の輸出・輸入がストップしており、原因が究明できないといよいよ中国からの輸入に頼る日本の食卓は大変です。いやむしろ国内の自給率を上げる良い機会だと見る向きもあり、輸入業者は今後も大変で、こんな事を言うと申し訳の無いことですが、日本人の意識改革としては良い方向に向かう気がします。