冷凍餃子の薬物混入事件はさらに別の有機リン系の殺虫剤成分が検出されて、
よりいっそう不安と混迷の度合いを深めていっています。
加工食品の日本の輸入量を考えても全数検査ができるはずもなく、
輸入商社も販売者もコスト増に繋がる自主検査をお互いに押し付ける格好になっています。
安全のためにはコストがかかるのはやむをえないとしながらも、
このご時勢、少しでも安い商品に人気があつまる風潮がありますからなおさらです。
この冷凍餃子と同等のものを全て国産の材料で作るという試算がありました。
日本で作るとトータルで約5倍のコストがかかる計算になるそうです。
まあ、これは現実的に無理な話ですが、
安全、安心を確保するほど価格が上がるのは仕方のないことで、
無理なコストダウンは昔にあった賞味期限改ざんのようにろくなことにはなりません。
あとは買う側で多少高くても安心なものを買うというニーズが高まれば、
きちんとした商品が売れるという正常な循環になるはずです。