中国製冷凍ギョーザの影響

 中国製農薬混入冷凍ギョーザの問題、私の予想と異なり、中国政府が「工場での故意の混入証拠は見つからない」と発表したことから、問題は長期化の様相です。中国からの輸入食材を扱う知人は「起こるべくして起こった」と感想を述べていますが、原因が特定できない以上輸入に頼る業者は益々追いつめられます。
 輸入はしていませんが、食品に携わる私共にとっては国内事情が大きな関心事です。日清食品が冷凍食品に関してのJTとの提携を早々と解消しました。問題対応が社の理念にそぐわないとの説明ですが、予想される損害を避けたと見る人もいます。トラブル即解消は市場原理です。コスト高の性で特別視されていた国産商品に、バイヤー達の目は一気に集まり、やれ国産を証明する書類を提出しろと、メーカーの立場としてはてんやわんや。分析をする検査会社には依頼が殺到しているとみえて、しばらく待たされる状況です。長期ビジョンのないお役所仕事、またまた表示義務が変更され、包装資材等がわんさか無駄に捨てられます。
 一方が損害を被れば他方が潤うのは世の常ですが、私共としてできるのは、どちら側にも傾かず地道にやることでしょうか。

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