外交

 安倍内閣発足後、早くも最大の積み残し課題の中国・韓国とのトップ会談が実現の模様です。自民党総裁選が出来レースであったことに異を唱える人もいますが、早くから決まっていたことで、会談の早期実現が可能となった面もあります。
 外交交渉は庶民には特に解りづらいものです。そんな一端をメルマガ(※1)で読んだ「外交特権のお話」で伺うことができます。国連本部のあるニューヨークでの話ですが、総会時期には特に駐車違反、酔っぱらい運転、万引き、代金の踏み倒しなど、外交特権で我がもの顔の諸外国代表団、本来ならその国に大抗議なのですが、素行を見逃すその裏には相手国にいる自国(ここではアメリカですが)の外交官への報復を避ける面があるというのです。
 力ずくで外交を行うには無理のある時代にはなりましたが、外交に切り札が必要なのに変わりはありません。小泉首相の外交には賛否はありますが、あまり裏が感じられない庶民には解りやすかった例外で、靖国にあれだけ固執したのも逆に一枚のカードを残してくれた気がします。

(※1) http://ryumurakami.jmm.co.jp/

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