旅行記 その1

 恒例の組合の旅行です。今回は文化的に、世界遺産の見学と、工場見学。しかもいつもの関西支部だけでなく、九州からも一人お見えで福岡から、我々七名は関空からで、ホーチミンのトランジットで落ち合い、空路シェムリアップに向かう予定です。この地名を聞いただけで、世界遺産とはあのアンコールワットとお気づきのことでしょう。
 関空からはJALとベトナム航空の共同運行便、どちらで航空券を取るかで価格が異なります。価格差は主に事故などの時の補償に関係しています。JALマイレージのポイントで航空券ゲットの一名を除き、他はベトナム航空の手配、しかもここでも貧富の差が付いて三名はビジネスクラス、三名はエコノミークラスです。もちろん私はエコノミー。席はかなりすいていて、実に広々と座ることができたので、まあよしとしましょう。
 関空からホーチミンまでは5時間半、やや遅れて6時間を要し無事到着。機内で最後尾に座っていた私と他一名は皆より随分遅れて機外に出たために、トランジットカウンターに気が付かず、あわやイミグレーションカウンターを通ってしまうところでした。パスポートに挟んでいた航空券を見て係官が、「どこへ行くのか」というようなことを訊ねるので、「シェムリアップ」と答えると、「あっち、あっち」と指さします。そこで間違いに気付きました。航空券を挟んでいなければ、右も左もわからない私はあわや路頭に迷ってしまうところでした。
 

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