お中元商戦真っ只中です

 お中元商戦真っ只中です。私共にもデパートからお中元が届いています。
 「簡易包装」と断りがあるものの、メーカーからの商品そのままに中央に包装紙がまかれ、「お中元」と印刷されたシールと配送伝票が貼り付けられてバンド掛けの姿です。果たしてこれで贈り主の「お世話になりました」との感謝の気持ちが伝わるでしょうか。確かに包装紙は取り去ってしまう物ですが、かつては包装紙でくるまれた商品を手にし、「これぞ○○デパートが厳選した商品」とありがたく思ったものですし、のし紙にも贈り主の希望が反映されたものでした。
 会社関係の贈り物自粛や若者の贈り物ばなれによる売り上げ減に、催事や早割など競争激化で採算を悪くし、そのしわ寄せをかぶったメーカーは質を落とさざるを得ず、「これが5000円の品物!!」と、我が家の家人の驚きの声が聞こえてきます。
 私共もデパートの外商を通じお中元の贈り物をしますが、申し込んでしばらくしての連絡は、「発送まで1週間ほどかかります。」 あらかじめそれを見越して発注しないといけません。
 ギフトショップが増え、ネット通販が活況を呈している中、デパートのギフト取り扱いが減っているのは、この辺りにも原因があるのではないでしょうか。
 昨今贈り物をする意識が薄れてきているとは言え、我々日本人の心には、お世話になった方、大事な方に、喜んでいただける贈り物をしたいという気持ちは十分に残っています。そんな贈り物を仲介するものは、贈り手の気持ちを十二分に贈り先に伝えるべきではないでしょうか。

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