飛鳥 むかしむかし

 朝日新聞での愛読の一つ、「飛鳥むかしむかし」が、今朝116回で完となりました。最後の締めくくりは、倭建命(やまとたけるのみこと)が故郷を偲んで詠んだ歌


やまとはくにのまほろば
たたなづく あおかき
やまごもれる やまとしうるはし

でした。終わってしますのは残念ですが、116回という回数、よく続いたものだと思います。発掘を通して埋もれた歴史を紐解いてゆくと、語る事柄が尽きないのでしょう。
 それにしても多くの人が考古学へ興味を持つのはなぜでしょう。発掘で新たな発見があると現地説明会が開かれますが、その際には多くの人がこの田舎に来られ、長蛇の列を作られます。この地に住んでいると、そんなに大きな出来事でもないのにと思う事例でも、雨なのになぜこんなに多くの人? と驚きます。
 古代にはロマンがあると言いますが、それは現在社会では感じ得ない古代人の生活や人生観を感じるということなのでしょうか。
 私などは、知らないことを知る楽しみの一つ程度なのですが、こんなことを書くと、考古学ファンにどやしつけられそうですね。

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