Apple store

 村上春樹氏の違法コピーされた「1Q84」などがAppleの審査を通り、Apple storeで販売されているというニュースがありました。
 Appleといえば、一時経営が傾いていたもののスティーブ・ジョブス氏の復帰以来、スケルトンPCでの強烈パンチに始まり、洗練されたデザインと時代ニーズを先取りした製品で成功し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いです。
 ただ、「お客様は神様です」という言葉は、Appleの辞書には無いようで、先のiPhone4の持ち方によって電波が途絶える問題でも、当初は「どの携帯電話機でもあること」と強気でした。今回の事柄もAppleが直接犯罪を起こしているわけではありませんが、販売によって手数料を取っているわけですから、悪く言えば「盗人の元締め」であるにもかかわらず、これに対するコメントをまだ目にしません。
 Apple storeのように、不特定多数の人から著作権がらみの品を集める形態では、審査をすり抜けて必ずこのようなことが起こるでしょう。今判明している件は氷山の一角に過ぎないと思います。著作権者が一々これらを調べて回るわけにもいかず、この形態で販売をするならば、それに対する対応をあらかじめ明確にしておかねばならないと思います。
 Appleがどういうコメントを出してくるか、非常に興味があります。

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