邪馬台国はここにありました

 当店の前には道を挟んで桜井市立埋蔵文化センターがあります。この夏その敷地内に小さなプレハブのハウスが建ち、人が出入りを始めました。「暑い盛り、プレハブで何をやってるんだろ?」と思っていましたが、近くの纒向遺跡(※1)で「大規模な建物跡が見つかった」との先日のニュースで、なるほどと納得がいきました。発掘品の整理をやっていたのでしょう。
 関係者は「これで邪馬台国(※2)がここにあったことが実証される」と、九州説と畿内説とに分かれている邪馬台国論議の決着へと気を強くしています。市のお偉方は早くも吉野ヶ里遺跡(※3)に習って観光の目玉にと皮算用です。
 邪馬台国論議では、畿内説の大きな弱点が当然あるべき大規模な建物が見つかっていないことにありました。今回の発掘で、東西を軸とする整然と計画された建物群の一部が見つかったのですから、いよいよ畿内説論者の活きが上がるのも無理はありません。この週末、現地説明会はロマンを求める考古学ファンで溢れることでしょう。

(※1) http://inoues.net/club/makimuku.html
(※2) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%82%AA%E9%A6%AC%E5%8F%B0%E5%9B%BD
(※3) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E3%83%B6%E9%87%8C%E9%81%BA%E8%B7%A1

a.gif