今や事務所に不可欠のシュレッダー、今まで動いていたそのシュレッダーの電源が、突然入らなくなりました。保証期間は?とみると4ヶ月前に切れています。故障するにはできすぎたタイミングです。
機種はフェローズのM-460Cs。ネットカタログ(※1)にありませんので、もう廃型かも知れません。
修理を依頼する費用で一サイズ下が買えそうですので、バラしてみることにします。上下逆さまにすると、カッター部分が見えます。切歯は見事な加工です。ボルトナットは四箇所、その他の多くのビスはプラスチック座にねじ込む式ですので、再々分解組立する設計ではありません。モーターと裸のプリント基盤が現れます。今はそんな設計は無いでしょうが、ヒューズが無いか捜します。が案の定見あたりません。プラスチック部分にひび割れが見えます。その対象の位置は樹脂でモールドしてありますので、設計に無理があり同じようにひび割れを起こしていたのかも知れません。
一番の疑いは、ダストボックスを取り付けていないと電源が入らないようにするマイクロスイッチです。二連のマイクロスイッチでAC電源の二線を接断するまともな設計です。疑いとは裏腹にテスターでみて正常に動いています。
こうなると原因はプリント基板内。回路図もありませんし、あったとしても読み解けませんので、もはやギブアップ。本来下に落ちるシュレッドされた細かい紙片が、たくさんこの上部の隅々にたまっています。一応掃除機で吸い取り、組み立てます。案の定ワッシャーが一つ見あたりません。
元の姿に戻ってさてどうしようか? 原因を取り除いたわけではありませんが、電源を入れてみます。おおっ、なんと入りました。
このシュレッダーは紙の挿入口に手を触れると電源が切れる安全設計になっています。たまっていた紙片がこの回路に作用していたと犯人推理します。ならばこの位置に紙片が入り込むのはまずいですし、プリント基板が裸なのも設計不良です。シュレッダーとしての機能はすこぶる良いので、この辺りの設計は残念です。でもこれで新たな出費無くもう少し使い続けられます。
(※1) http://www.fellowes.co.jp/Products/Shredder.html