年末の用心

 最近では珍しくもなくなりましたが、それでも年末には特に、お金にまつわる窃盗や盗難が多発します。お隣の市、橿原市で事務所荒しが多発しているとのことで、我が桜井市にも警察から注意を呼びかけるおふれが回っています。
 当店も小さいながら小売店舗を併設していますので、なにがしらのお金が動きます。商品の性質上、夏場に売上げが集中しますので、年末には現金がほとんどありませんが、それでも注意するに越したことはありません。
 盗る方が悪いに決まっていますが、盗られる方もなにがしらの気のゆるみがあるのも事実で、それを責められるとふんだり蹴ったり、「命を取られなかっただけましか」と変なところで自分を慰めたりしなくてはなりません。
 どんなにガードを高くしても、侵入しようとする賊には侵入されてしまいます。そんなとき、「持ち帰るものが何もなければ、部屋を荒らしたり、火をつけたりしかねないので、お土産を少し置いておく」などの話を聞くと、世の中のひずみを感じてしまいます。
 家に鍵などなかった頃、留守中に訪ねてきた人が、中に入って縁側に座って待っておられた頃など、もう戻ってはこないのですね。

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