薬のネット販売規制

 薬のネット販売への規制が論議されています。恥ずかしながらこの論議がニュースとなるまで、薬がネットで手に入ることを知りませんでした。確かに老齢化や、女性の社会進出で自宅に居ながらにして購入できるネット販売は、いずれの商品にしろ便利で、規制がなければ広がりをみせるのは当然と言えます。
 今回の薬事法の改正案は、市販が認められている薬を1~3類に分類し、1、2類は薬局での対面販売、3類のみネット販売許可。認められるのはビタミン剤程度で、通常の風邪薬もネットでは購入できなくなるようですが、薬害に係わる団体からは、それでも手ぬるいと全面禁止を求めています。
 確かに薬害の点からみれば、インターネット販売は、購入者との直接会話を介さず、リスクを未然に防ぐ機会が失われるとの反対意見には頷けますが、今までの薬害に見る限りでは、販売方法に起因していたのではなく、その前段階の認可や警鐘対応のまずさに起因しており、消費者の利便性を損なうのとを天秤にかければ、もう少し後者に譲ってもいいのではという気がします。
 訴訟に怯えることを考えれば、その根を絶っておきたい気持ちは分かりますが、もう少し自己責任の考え方を広めても良いのではないでしょうか。自分で選ぶ薬ならば、しっかり調べるでしょうし、不安があればネットでは購入せず、医者に診断を仰いだり、お店で薬剤師に相談すると思うのですが、如何でしょう。

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