今年も喪中の葉書が届きます。同世代の方とのお付き合いが多いですから、年々増えてきていると感じられるのも無理はありません。
そもそも喪とは、親族の死を悼みその人を偲んで家に祝い事を持ち込まず、他の人へも暗を運び入れないことにありますが、今は亡くなった人のことは心に留めるも、現に生ある人が大事との風潮に感じられます。急な親族の死で結婚式を延期する話もとんと聞きませんし、欠席にする話も聞きません。今は年賀状をメールでやり取りする時代ですから、果たしてメールで喪中なにがしをやり取りしているか疑問ですし、昔ながらの風習がいつまで続けられるのかとの思いが頭をよぎります。
これに限らずいろんな昔の風習は廃れていくばかりで残念なことも多い中で、実はこの喪中に関しては現在の風潮の方が良い気がしています。弔いは弔い、祝いは祝い、亡くなった方も自分を偲んで陰にこもっていることを良しとはしないと思うのですが、いかがでしょうか。