ホテルに戻るとそこにはカジノが待っています。部屋を交換するのに前の部屋が既にカードキーが使えなくなっていたりしてちょっとバタバタした後、ロビー階の大フロアーカジノへ直行です。とにかく広い。ややもすれば迷子になってしまいます。最後は所々に記されたNORTH、SOUTHの文字を頼りに部屋へとたどり着きます。
チェックイン後、カジノを通って部屋に行く際にも感じたのですが、ラスベガスから来たホテルですから、カジノの造りなどはラスベガスと同じなのですが、ずいぶんと雰囲気が違います。その要因はプレイをしている人々です。カジノですからざわめきはあるのですが、ラスベガスで感じた落ち着きはありません。ルーレットのテーブルを見ても、テーブルに付いている人の肩越しに手が伸びてきて、チップを掛けていて、ディーラーも誰が掛けたのかも判らず、結果が出た後当たり数字を連呼して掛けた人にチップの受け取りを即しています。我々メンバーの一人はギャンブル通ですぐにブラックジャックのテーブルへと消えて行きましたが、後で聞くところでは、プレイマナーがなってないとのこと。ブラックジャックでは他のプレイヤーの手やディーラーの手により、自分がヒットするかスタンドするかにはお互いに暗黙のルールがあるのですが、お構いなしの人ばかりでゲームにもならないとこぼしていました。
私のような素人ができるのはスロットマシーンくらいですが、その機械も様変わりです。今は電子ゲーム機のように全て電子式。昔のようにコインを入れて当たればコインがじゃらじゃら出てくる感激は無くなりました。入れた金額が数字で表示され、その数字が減ったりたまに増えたり、精算するのもレシートのような紙切れが出てくる、味気ないものになりました。
余程の軍資金がなければカジノでは勝てません。もちろん遊びのつもりでやっているのですから負けるのは承知の上ですが、聞けばアジア系、特に中国人のギャンブル好きは定評らしく、ここでも遊びではなくちょっとでも稼いでやろうとの姿勢が伺えます。それがラスベガスとの雰囲気の違いを醸し出しているのかもしれません。
レートはブラックジャックを例に取れば、最低が200HK$(約3000円)、もちろんレートの高いハイクラスの場所も確保されています。ラスベガスでは5$から遊べたのに比べるとかなり高いです。マカオで稼いでやろうとの諸氏は、軍資金を十分にご用意ください。