食品メーカーは気を引き締めなければなりません。決められた規則を守らなければならないのはもちろんのこと、細部にまで注意が必要です。不二家、あの大ブランドが不祥事で、該当商品はおろか全ての商品が店の棚から消え、今別会社に飲み込まれようとしています。自業自得といえばそれまでなのですが、引っかかる点もあります。
不二家事件の後、いくつかの会社が「調査したところ、これこれの不祥事がありました。誠に申し訳ありません。」と謝罪広告を出しました。バタバタしている今に発表しておけば、不二家程のバッシングは受けないだろうとの意図が見え隠れしています。
世間に通知する手段として常套化しているその謝罪広告ですが、ほとんど言い値、小さな囲み枠記事を数社の新聞社に出しただけで、1千万円は雄に超えます。不祥事を糾弾する新聞各紙には一方では美味しいネタ、釈然としません。
行政の取り組みにも場当たり感を感じます。今密かな広がりをみせているのが、中国から輸入した米の加工品、及び米粉問題です。中国政府は否定していますが、遺伝子組み換え米の混入が認められたのです。今までは有効な試薬が無くて白か黒かの判定ができず、一部の税関では中国の書類でそのまま通関していたのですが、このほど改良試薬ができ黒と判明したため、以前に輸入されたものにさかのぼって波及をしています。
トウモロコシは遺伝子組み替えが認められて、米はなぜ認められないかは別にしても、試薬もなく現地が保障している品物までもを疑わねばならぬとは、中国から多くの食材を輸入している昨今、関係メーカーは余程気を付けてかからなければなりません。