オンラインのeコマースは2005年度で1兆円を超え、益々発展をしています。先日の公正取引委員会の指摘にあるとおり、日本でのショッピングモールは楽天、ヤフー、DeNAの三社で9割を占めていますが、今度そこにインターネットショッピングの雄、アマゾンが進出するようです。既に本以外の商品の販売も手がけていますが、それを全ての商品に広げようとの目算です。
一切商品在庫を持たないショッピングモールに対し、基本的にメーカーから商品を買い取って販売するアマゾンがどう出るかは分かりませんが、消費者にとって、選択肢が増えることはいいことです。一方独占禁止法上の「拘束条件付取引」や「優越的地位の濫用」の恐れがあるとされる拘束を受けている出店メーカーにとっても、競争が増えることは改善が望まれ良いことです。
先日大手家電量販店を訪れましたが、その担当者も実店舗の経費の必要のないインターネット店には、値段の点では勝てないと認めており、eコマースのウェートは益々増えることでしょう。
そんな中で当店のような小さなメーカーはどうするのかと質問を受けるのですが、それは問題ありません。小さなメーカーの商品こそネットでしか手に入らないのですし、商品への信頼はメーカーのネームバリューではなく、商品そのものだからです。ただ、知ってもらうまではなかなかです。まあ、気長にやることでしょう。