消耗品商法

 以前プリンターの価格について取り上げました。本体価格を安くしてお客さんに買ってもらいやすくし、消耗品のインクを高くして利益の穴埋めをする商法です。プリンターだけでなく他の商品にも適用されるメーカーとしては常套の手段ですが、消費者にとっては決して優しいやり方ではありません。消費者にとって性能と価格は商品選択の重要な要素です。価格が安いからと飛びついてもランニングコストが高くついては、果たして納得できる買い物であったか疑問です。
 このほどコダックがこの逆を行くプリンターの発売を発表しました。「消耗品のインクが他社に比べ半額」が売りです。半額と言いますが、その程度が実勢価格だと思われます。価値に見合った値段設定こそ、消費者に対し公正というものです。(消費者が価値に対してその価格を認めない場合は、メーカーの努力が足りないといえます。) その意味で、このようなプリンターが出てくるのは良いことだと思います。ただ残念なのはアメリカのメーカーが日本のメーカーの先をいったことです。

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