朝日新聞によると、アメリカからの輸入牛肉に脊柱が入っていたことに関連して、ペン農務次官が「車でスーパーに買い物に行って事故に遭う確率の方が高い。その事実を日本の消費者に伝えたい。」と発言したそうです。この言葉の前後の様子はわかりませんが、この言葉を真に取れば、さすがのおとなしい私も、「なんと日本人を馬鹿にした発言だろう」と頭にきます。
約束したはずの取り除くべき部位が検査官にすら伝わっていなかったというのですから、「大して危険でもないのに、向こうで何か騒いでる。適当に要求を聞いて、後はまた堀を埋めればいい」との本音がみてとれます。相手国の国民性への配慮がなさすぎます。イラクにおける大量破壊兵器をめぐる不始末以来、やや軟化の傾向が見られるとされるアメリカの大国主義は、いまだ健在です。
いつまでも傘の下でうずくまってばかりではおられますまい。傘からはずれた空も見上げて、雨に濡れる覚悟も必要のようです。