るーときっと

 ソニーウィルスことrootkitが一部で問題になり、訴訟まで起こされる騒ぎになっているようです。
 ソニー製の音楽CDをパソコンで開くと専用プレーヤーのインストールと一緒にrootkitと呼ばれるプログラムがインストールされます。rootkitはOS自体を一部書き換えるようなもので、特定のファイルやレジストリーをシステムから見えなくしてしまいます。一緒にインストールされるコピー防止プログラムを隠蔽するわけです。
 要はコピープロテクトなわけですが、このrootkitが市販のアンチウィルスソフトでも発見できないほどの代物で、実際問題のCDが発売されてからrootkitが発見されるまで8ヶ月近くの時間を要したのです。
 問題はこのrootkitがウィルス開発の土台になることです。
ウィルス感染を発見できなくなってしまえば、対策が取られる前にウィルスが蔓延してしまう恐れがあります。セキュリティーソフトメーカーから要対策の認定を受けるのも当然のことです。
また、たちの悪いことに現状でこのrootkitは完全にアンインストールすることができないのです。
その働きを止めるパッチがあるだけにすぎません。
 CDが売れない→コピーが増えているから→パソコンが悪い
というロジックが働いたのでしょうか。
よくもまあこんな無茶をしたものだと思います。

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