生皮

 NHK BSで今放送されている「ローハイド(RAWHIDE)」、ご覧になっていますでしょうか。私の年代にはたまらなく懐かしいです。狭い家に住み、小さな村に育つ少年(おこがましいですが私です)が、予想すらできない広大な大地を数千頭の牛を引き連れて旅をするドラマに、魅了されないはずはありません。
 今観れば、シンプルなストーリーに特に引き込まれるところはありませんが、西部男の心情に懐かしさがこみ上げてきます。あの上端・下端が太くなったフォントにも魅せられ、気取ってノートに真似てそれらしくアルファベットを書いたものです。
 なんといっても極めつけは、フランキー・レーンが歌う主題歌です。意味も分からず音だけを真似て「ローレン、ローレン、ローレン」と得意げでした。今例えばlyrics(※1)で歌詞を見ると、「Rollin’, rollin’, rollin’」だったのですね。「ゆっくり進め、進め、進め!」の意味なのでしょうか。
 今や大スター、大監督、クリント・イーストウッドのなんと若々しくはつらつなこと。その中にどことなく大スターへ上り詰める雰囲気を感じさせます。私にとっては懐かしさでいっぱいですが、初めてみる若者にはこのドラマはどう映るのでしょう。
 
 追) クリント・イーストウッドといえば、アカデミー賞を獲った「ミリオンダラーベイビー」、必見です。エンディングのクレジットが流れる中も、自分の中では未だエンディングせず、余韻の残る映画っていいものですね。

(※1) http://www.stlyrics.com/lyrics/televisiontvthemelyrics-sciencefictionwesterns/rawhide.htm

se.gif