先日帰宅途中、道路の端を歩いていると、前からのろのろとやってきた自転車が、私の方にどんどん近づいてきます。このままだとぶつかる、どっちに逃げようかと身構えていると、向こうも私の気配を感じたのか、進路を変えてすれ違って行きました。スマホを見ながらの運転です。
今年6月から、悪質・危険な自転車運転者に対する講習制度が始まりました。3時間の講習と5700円の費用が課せられます。時間的な拘束と、あたかも罰金のような金額負担を掛けることで、悪質・危険な運転を減らそうとの目論見ともっぱら考えられていますが、果たしてその効果が出るものか、疑問視する声が多くあります。
自転車にはナンバーもありませんし、自動車に対するような取り締まり設備もありません。取り締まりができるとすれば、事故が起こった後か、たまたま警察官が悪質・危険運転を目撃し、たまたまその警察官が取り締まりに熱意を持った場合です。
今回の制度が全く効果が無いとは言いませんが、本気で取り組むならば、マナー向上の仕組みや事故を未然に防ぐ道路整備などが必要でしょう。