医療の進歩

 私だけが知らなかったことかも知れませんが、医療技術と人体の不思議に驚いています。
 知人の話ですが、体の血を全部入れ替えたそうです。病名は膠原病。原因や治療法は判らず難病指定で、特に倦怠感がひどかったようですが、血液を入れ替えてから幾分ましになったそうです。
 血を入れ替えたことで血液型がO型に替わったと聞き、「えっ、自分が作る血液型と混ざったしまうのではないの?」と問うと、造血幹細胞が新たに作る血液はO型になるとのこと。人体の不思議です。 思わず「じゃ犯罪を犯した人にいいかも」と軽口が出て、難病に苦しむ人への配慮に欠き、ひんしゅくをかってしまいました。
 IPS細胞の更なる研究によって、難病の多くに治療法が見つかる時代もそう遠くないことでしょう。医療の進歩に対比されるのが、それに取り組む方々の信念の持ちようです。先日来問題になっている腹腔鏡手術での不始末、私には患者を自分の技術を磨くための実験台にしているとしか思えません。技術と人、相まって初めて医療の進歩と言えるでしょう。

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