デジタル本表示端末の普及でもてはやされた自炊代行ですが、しばらくして鳴りを潜めました。その原因は、出版社と作家達による著作権法違反の訴えです。この度の東京地裁の判決は黒。
個人で利用するために認められている行為の手助けですから判断の迷うところですが、素人目に見て、個人の所有であれ著作物を扱って対価を得ているわけですから、著作権法違反の判決は妥当だと思えます。
もし、自炊にも使える機器を備え、「使用料をいただきますが、よければお使いください。」というのであったならば、どうだったのでしょうかね。
私の場合、フラットスキャナーで一枚一枚表裏スキャンし、画像のゴミを取り、周囲の余白を取りと、自炊の手間は大変でしたので、一冊百円程度でやってくれる代行が流行るのは十分頷けました。でも今後はどうでしょうか。
今ですら半額クーポンとか数百円クーポンとかが入り乱れ、今後は更に読み取りフォーマットが違う業者間の競争が激化して価格も下がり、なにも自炊して汚い文字で読むよりは新しく買ったほうが良いとなるのではないでしょうか。
自炊代行業者は控訴の意向のようですが、そろそろ引き時の気がします。