轍は踏んでもらいたくない

 東電福島第一の原発問題は、いつ終息するのか素人目には全く分りません。地域住民の健康被害の面では、3年、5年、10年いやそれ以上のスパンが必要でしょう。とりもなおさず初期対応のまずさがその要因といえるでしょう。メルトダウンを示すデータがあるにもかかわらず、それをにおわす発言をした保安員を更迭するなど、隠蔽体質が今に影を落としているとしか思えません。
 今になって撒き散らした放射性物質の総量は、広島原発の130倍ともいわれ、識者も原発周辺住民は「ヨウ素剤飲むべきだった」(※1)と言う始末。こんなことで退去をやむなくされている住民に会わせる顔があるでしょうか。
 私もこのブログ(※2)で、「造血幹細胞採取は不要」との判断に疑問を述べました。最近急性白血病で亡くなった作業員に対して、東電側は「原発作業との因果関係は認められない」とコメントしていますが、造血幹細胞を採取していれば、助かったやも知れません。
 後手後手に回る策ほど空虚なものはありません。我々が関わり得ないところで決まった次の総理には、くれぐれも轍を踏まないようお願いしたいと思います。

(※1) http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201108270350.html?ref=rss
(※2) http://miwaokina.blog26.fc2.com/blog-entry-2102.html

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