避難所でたくさんの被災者の方が不自由で悲痛な生活を強いられておられることは解っていながら、私たちの目はどうしても原発のほうに向いてしまいます。放射能汚染という現在進行形の危機を迎えているからです。
セシウム137やヨウ素131といった核分裂生成物が検出されていることから、燃料棒が一部溶け出してきているとみられる限り、とにもかくにも冷やさねば対策は前に進みません。が、放射線の照射線量が高く近づくことができず対策もままならないとの報道です(どうもニュースにある線量よりも高いのではと疑ってしまいます)。しかし対策が遅れれば遅れるほど事態は悪化するのは素人目にも明らかです。
冷却水を送るポンプ系統の電源の確保が本筋ですが、16日から発表日付はどんどんずれ、今朝の新聞では19日夜の見込みとのこと。今は自衛隊による空と陸からの散水が望みです。
災害時の自衛隊のありがたさは、その時々のニュースに触れるたびに感じます。そんな今朝、「暴力装置」と称しただれそれを官房副長官に任命し、東日本大震災や福島第一原子力発電所の対応を強化する、との新聞記事を見て、いささかがっくりきてしまいました。