早い復興を望みます

 インターネットは便利なものです。今このブログはソウル、ホテルSHILLAの一室で書いています。今日本では大変な時期になんとのんきに旅行なんて、とお叱りをいただくかもしれません。かつて例をみないマグニチュード9(昨日8.8から修正されました)の揺れと、その揺れ以上に大きな被害をもたらした津波のニュースは釜山で聞き、我々一行のメンバーはそれぞれ関係する人の安否とその状況を確認すべく、携帯電話を掛けまくりましたが、関東以北は全くつながらず、かろうじてメール連絡が付く程度でした。
 釜山ではNHKのBSが入り、ソウルではNHKの他に民法2局の受信が可能で、ホテルに着くなり皆各部屋でテレビにかぶり付きの状況です。初期にはテレビよりも各自のメール情報の方が現場の状況に詳しかったのですが、その後詳しい状況がわかってくるほどに、皆の表情も曇るばかりです。
 韓国の人は、「日本、心配ですね」と声をかけてくれますし、「これほどの状況なのにみんな冷静で、韓国よりずっと進んでいる感じです」とも言ってくれます。
 私は先日、日本の原子力開発は必至だと書いたてまえ、福島原子力発電所の様子が心配です。炉心溶融が起こるとは思いもしませんでした。海水を注入して最悪の事態は回避しているようですが、人への軽い汚染も報道されています。原子力発電はすでに日本の電力供給の大きな部分を占め、東京電力は計画停電に踏み切るニュースが流れています。原子力発電への反発がさらに広がるかもしれませんが、この経験をさらなる技術開発へ生かしていただきたいと私は思います。
 地震発生から4日目となり詳しい被害の状況も分かったきました。韓国の人が言う冷静さと、アメリカの新聞が感心する我慢強さでこの難局を乗り切ってもらいたいです。

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