自らのこととして考えよう

 最近の電子書籍化の流れで、誰もが書店の経営難を予想しましたが、ここまでその流れが速いとは思いませんでした。少し前にアメリカ最大手、バーンズ・アンド・ノーブルの身売り話がニュースになりましたが、今度は第二位のボーダーズ・グループが今日・明日にも破産法の申請をするとのニュースです。
 いずれもが電子書籍化の波を察知しその対応をしていたにもかかわらずです。バーンズ・アンド・ノーブルの端末NookなどはAmazonのKindle以上に売れていたとのことですが、本業の書籍販売の落ち込みが大きすぎるのです。電子書籍以前に、書籍を実店舗ではなくネットで買う消費の流れも経営を苦しくしていたに違いありません。
 臨機応変は世界でピカ一の日本企業ですので、そうやすやすとアメリカの二の舞は踏まないでしょうし、再販制度がやや守ってくれている点はありますが、もうすぐそこに危機が迫っていることに間違いはありません。
 あなたがもし書店経営者だとすれば、どうなさいますか? 以前から考えるのですが、私の頭脳ではこれといった知恵が出てきません。ただ、自らのこととして考えることは、これから何らかの形で役立つのではないかと思うのです。

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