落ちる「エントリーシート」

 就職氷河期、いっそう厳しさを増しています。その中で苦労する人々のためにいろんなhowto本が出版されています。「就職」という文字からは遠のいた私ですが、以前も書いたようにそんな意図の「就職悲惨日記」を読ませていただいています。就職希望者はもちろんのこと、それ以外の人にも得るところのある記事だと思います。
 最新の記事は「落ちるエントリーシートを書く学生は何がダメなのか(※一部略)(※1)」です。ここで私の時代には無かった「エントリーシート」なるものを知りました。
 採用する側からすれば、確かに就職希望者の意識を把握するには履歴書のわずかな意識調査欄では不十分で、設問に対しいかなる回答が得られるかで一次の書類審査をするのは有用です。逆にいえば就職の第一歩ともいえ、何がだめでどうすべきかは重要です。
 私が理解した要約は、「相手の立場に立ち、設問で何を知りたいのかを理解したうえで、具体的に端的に答える」ということなのですが、これは就職に限らず商売でも、会社での業務でも、何にでも通じることではないでしょうか。
 最近国会中継の視聴率が高いと聞きます。これを見るとなんと政府の答弁は抽象的なことばかりか。2000枚以上のエントリーシートを読む大手企業の採用担当者にかかれば、時間の無駄とばかりに一目ではねられてしまうことでしょう。失業率改善以前の問題のようです。

(※1) http://diamond.jp/articles/-/10963

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